私たち人間は3kgほどで生まれた後、成人する頃には約15倍~25倍になります。
その体はすべて食べたものから作りあげられていますが、いったいどのような食べ物がどんな栄養素を持ち、どんな役割があるのかについてご説明します。
栄養素の役割
人の体を作る上で必要なのは、炭水化物(糖質)・たんぱく質・脂肪の3つの栄養素。
そしてこれらの体を動かすエネルギー源の代謝を良くしたり、補助する役割を持っているのがビタミンとミネラルを合わせて、5大栄養素と呼ばれています。
ここではこの5大栄養素の役割について見てみましょう。
炭水化物
活動のエネルギー源となる糖質のこと。穀類や麺、いもなどです。食べ過ぎの場合は、皮下脂肪となるので要注意です。
たんぱく質
臓器や筋肉など、体の全ての組織や血液を作りますが、貯蔵はできないしくみです。体作りにたんぱく質は欠かせない栄養素。たんぱく質は20種類のアミノ酸から作られていますが、その内10種類の必須アミノ酸は体内では作れません。
脂肪
エネルギー源となる脂肪酸と体脂肪となるリン脂質、コレステロールは少ない量でも大きなエネルギー源となります。また、使われた後は皮下脂肪となって体温の維持などに役立てられます。
ミネラル
体が動くための潤滑油的な働きをする無機質栄養素。体の構成成分としての役割と、生理作用を調整する役割をはたします。
ビタミン
生理作用の調整、および酵素を活性化させる新陳代謝に使われます。ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つ働きが、ビタミンCにはストレスに対する対抗力と免疫力を高めてくれます。動物は体内で作ることができますが、人間はできないので食物から摂取しなければなりません。
栄養素が体を作る
このように5大栄養素を中心にその他のいろんな栄養素がそれぞれの役割を果たすことで、健康な体が作りあげられるわけです。
今食べたものが10年後の体を作ると言っても過言ではありません。好き嫌いをしないことはもちろん、なるべくたくさんの栄養素を摂取できる食事を心がけましょう。